「三重まるごと自然体験構想2020」を策定しました。

県では平成28(2016)年2月、三重県が誇る豊かな自然を“景観”として楽しむだけではなく、“体験”という方法で活用し、国内外から人を呼び込み交流の拡大を進めることで、地域の活性化や自然環境の保全、さらには地域への移住・定住へとつなげるため「三重まるごと自然体験構想」を策定し、自然体験活動団体や企業、市町等の連携強化のためのネットワークの構築や人材育成のほか、企業等と連携した情報発信、“三重ならでは”の自然体験プログラムの磨き上げ等により“自然体験の聖地”をめざして取り組んできました。

この間、自然体験参加者数が増えたほか、農山漁村交流人口の押し上げにつながるなど、自然体験促進の取組が実を結びつつあります。

今後もこれまでの成果をふまえ、人口減少や高齢化の進展、インバウンドの拡大のほか、東京2020オリンビック・パラリンピックや三重とこわか国体・三重とこわか大会などのスポーツイベントの開催を通じたスポーツツーリズムの拡大、人生100年時代を見据えた健康寿命延伸の取組などの社会情勢の変化に対応しながら、三重が“自然体験の聖地”となっている姿をめざして、新たな構想「三重まるごと自然体験構想2020」を策定しました。

三重県に、そして地域に人びとを呼び込み、交流の拡大や子どもたちの生き抜いていく力の育成、ひいては地域の活性化につながるよう、この構想に基づいて、さまざまな取り組みを進めていきます。

 

「三重まるごと自然体験構想2020」(概要)(PDF 0.44MB)

「三重まるごと自然体験構想2020」(本冊)(PDF 1.14MB)

 南北に長い三重県は、G7サミットの開催地として選ばれた伊勢志摩地域をはじめ、温暖な気候・風土のもと、海・山・川など豊かな自然がすべて揃っています。三重の自然には、日本の皆さんだけでなく、世界の皆さんが、景観としてだけでなく、五感で楽しみ、そして、その地域で暮らす人たちや集まった仲間たちとも交流の輪を広げ、思い出の地として心に刻んでいただけるような魅力が詰まっています。

 県では、自然を“景観”として楽しむだけではなく、“体験”という、よりアクティブな方法で活用し、子どもから大人、高齢者に至るまで、国内外から多くの人びとを呼び込み、自然の大切さへの理解の醸成を進めたいと考えました。そして、地域との交流、集まった仲間たちとの交流を図ることで、地域の活性化や自然環境の保全、さらには、移住・定住など若者等の地域への定着へとつなげていきたいと考えています。